愛の花束を君に

 

「天性のアイドル」

 

 

 

そうだ。彼はいつだってそうだった。輝く笑顔はこんなにも眩しく、周りを照らしてくれた。ファンも自分の周りの人もメンバーも、沢山の人を愛してくれた。そして彼が人を愛す何倍も何十倍も、彼は沢山の人に愛されていた。

彼は強さも弱さも、全部経験して知っていた。彼ほどアイドルという職業がぴったりな人を私は他に知らなかった。人を幸せにするこのお仕事が大好きだっただろうし、きっとアイドルで在る君が誰よりも何よりも煌めいていた。

 

だからこそステージに立つ君の姿をもうこの目で見ることが出来ないなんて、どうやったって信じられる訳がなかった。いや、信じたくなかった、の方が正しいのかもしれない。またいつか6人で大きな舞台に立つ日が来るのだと。見たことのない景色を6人と一緒に見る日が来るのだと。当たり前のようにそんな未来を描いていた。

 

本音を言ってもいいのなら。何ヶ月でも何年でも待ったから、どうかこの選択をする未来だけは考えてほしくなかった。というか正直自分自身も考えてすらいなかった決断だった。君たちだけは、彼の手を離さないでいて欲しかったとすら思ってしまって。きっと一人で沢山悩んで、眠れない夜もあったかもしれないし、涙を流した日だってあったかもしれない。 だからこそ今大きな決断をした玄樹くんの気持ちを否定するなんてことはもちろんできなかった。彼の人生を、私たちが縛っていいはずがなかった。

 

 

グループからの脱退と事務所からの退所を「自分の中の一つのけじめ」と表す玄樹くんが本当にあなたらしくて。ここで一区切り。アイドル人生の終わりを、今。なんだかそれがすごく眩しかった。かっこいいな、なんて思いました。

 

淡々と綺麗な言葉ばかり並べているけど。 弱音を吐くと、どうしても寂しくて悲しくて。世界から色が消えちゃったみたいだった。まだまだ一緒に居たかった。玄樹くんと見たい夢も景色も沢山あった。皆の真ん中で太陽のように笑うあなたの笑顔が大好きだった。

 

 

 

唯一の同い年で仲良しだった紫耀くんの隣で笑うあなたも、まだぎこちなさがある廉くんの隣で控えめに笑うあなたも、末っ子である海人くんを弟のように慕い愛してくれたあなたも、本当の兄弟のように岸くんに本音をぶつけて気を許し沢山笑っているあなたも、Jrの頃からずっと支えてくれた神宮寺くんの隣で安心したように笑うあなたも。本当に本当に大好きだった。現在進行形で大好きだけど、とにかく、5人の傍に居るあなたの笑顔が何よりも好きだったよ。

 

 

初めてあなたの存在を知ったのはドラマ「幽かな彼女」の時でした。その時はまだ私も小学生だったけど、今でも鮮明に覚えていて。笑うとできるえくぼが可愛い人で、携帯のフォルダには玄樹くんの写真が沢山あったんだよ。待ち受けにしてたこともあったなあ、なんてつい最近のことのように思い出します。

 

 

当時小学生だった私はジャニーズに特に興味を持つこともなく、そのまま月日は流れて。後に君がKing&Princeとしてデビューすること。そして、そんなあなたが居るグループを私が好きになるということ。なんだ、全部全部君が導いてくれたものだったんだ。彼が私を君たちに出会わせてくれたんだ。漠然とそう思って。大袈裟でもなんでもなく、これは必然だったのだと、そう思った。小学生だった私を、今こうして君たち6人に出会う未来に導いてくれたのは、紛れもなくあなたでした。

 

 

だからね、「ありがとう」ではやっぱり、やっぱり足りないんだよ。数え切れないほどの感謝が沢山ある。またいつか、君に会える日が来たら。溢れるほどのありがとうを、きっと伝えさせてください。

 

 

全部全部、大切に仕舞っておくから。どうかどうか、幸せでいて欲しいと思うのです。何があっても君の手を離さないよ。ヒカリのようなあなたが大好きでした。いや、今でもずっと、大好きです。あなたの活躍と温かな未来を心から祈って。

 

 

 

そして、いつまでも幸せで。

いつまでも、あいしてるよ。

 

f:id:renren________99:20220217220910j:image