愛に光が降る日

 

何もなかった、言わば真っ白だった私の世界にまるで天使のようにフラっと君が現れたのは3年前のことだった。とにかく目を引く整ったお顔と大きい目、可愛らしいお顔をしてるのに声が大人っぽくて、そんなところに惹かれたのを思い出した。

 

そんなあなたは髪色がよく変わる人で、黒も赤も茶色も金色も銀色も、色んな色を見せてくれた。その全部を見た時にはもう、離れられなくなってたんだと思う。私が生きている世界の中に涼くんが居ないことが有り得ないと思うぐらいにはもう、手を離せなくなっていたんだと。

 

二十歳、20代の始まりの年。きっと沢山の思い出と景色と悩みと想いがあったんだと思います。そんな中で、私にとっても手から零れ落ちてしまうぐらいの宝物が沢山ありました。全部あなたがくれたもので、きっとそれはあなたの幸せで。あなたのことを好きな私までその幸せをお裾分けしてもらったような気がしていました。

 

4月から新社会人、朝から夜までの研修が始まったのは2月半ばのことだった。今思えば初日から息が詰まってしまうほど疲れていたように思う。立ちっぱなしの1日、足の感覚がほとんどなくこれが毎日続くのかと思うと精神身体共にやられてしまった。帰りの車では寝よう、なんて思っていた私に母が掛けた言葉はあまりにも突然のことで思考が止まってしまったことを思い出す。

 

 

「涼くんにドラマが決まった」と。

 

 

もしかしたら、このとんでもなく嬉しい知らせを聞くためにこの日から研修が始まったんじゃないかとすら思った。都合よく解釈してしまいたいぐらいには夢のようだった。1日の疲れや足の辛さが一瞬で消えるような感覚で、そういえばそれと同時に涙も止まらなかったっけ。「明日も頑張ろう」さっきまでの自分には考えられなかった言葉すら心の中で思って。涼くんがいつの間にか自分の中でこんなにも大きな存在になっているなんて気付いてなかったな。涼くんの活躍がこんなにも自分の力に、頑張る糧になるなんて、知らなかった。

 

そしてそれは間違いなく涼くんの努力と結果が掴み取ったものだった。心の底から本当に本当に嬉しくて、君の努力もこの時の想いも煌めきも、全部全部宝箱の中に閉まっておきたいと思った。何年経っても色褪せないよう、閉まっておきたいと思った。きっとずっと私の宝物であり守りたい大切なものになりました。素敵な景色を見せてくれてありがとう、と何度でも思うのです。

 

 

4月、舞台「少年たち」にHiHi Jetsと美 少年で出演することが決まった。あまりにも大好きな作品。自分の好きな人たちがそれに携われること、座長を務められることが本当に嬉しかった。

 

 

先輩方から受け継がれたバトンをしっかりと繋ぎ、先輩方に負けず超えていくという気持ちを持ち、「少年たち」の素晴らしさを僕たちでお届けできたらと思っています。

 

 

紡ぐ言葉全てに「涼くんらしいな」と思った。この舞台を胸を張って沢山の人に届けるために、バトンを受け継ぎながらも負けずに超えていくと話すあなたが誇らしかった。いつだってそうだ。誰よりも努力家で色んなことに挑戦していく。きっとこの舞台に向けても沢山沢山悩んで考えて時には壁にぶつかって色んな試行錯誤をしたのだと思う。

普段の零れ落ちてしまいそうな笑顔とは全く別の、豊かな表情を沢山見せてくれた。発する言葉には一つ一つ感情が込められていて、そこには魂が宿っていたように思えた。感性が豊かなことはもちろん、演じる役やキャラクターを「自分のもの」にする力を持ってる涼くんが魅せてくれる演技は本当に迫真だった。強さの中に弱さもあって、時にその表情は儚くもあった。舞台に立つあなたは確かにそこに居て、存在して。客席を見渡すキラキラなその目も胸を張り真っ直ぐに見据えるその強い眼差しも、全部この目に映してヒカリのように輝く記憶として残しておきたいと強く思った。

 

 

夏、2年ぶりに有観客で行われたサマパラでの挨拶がとても印象的だったことを思い出す。

 

 

8/8

「2年ぶりに皆さんの前に立ってその間に色んな道があるな〜って考えたりもしたんですけど、選んだこの道(アイドル)が1番の道だと確信してます。」

 

8/15

「遠くに行っちゃったって感じることもあるかもしれないけど、そんな俺たちを大きくしてくれたのは皆さんです。」

 

8/18

「2年ぶりにこうしてライブをやりましたが、ジャニーズに、HiHi Jetsに残って良かったなって。戻らせてくれた関係者の方々、待っていてくれたファンの皆さん、本当にありがとうございました。これからももっと橋本涼かっこいいな、橋本涼すごいな、って思ってもらえるように頑張ります。

 

まだ幼い頃この世界に入り、やりたいことや叶えたい夢を手放さなければいけないことはきっと沢山あったはずで。誰よりも優しい人だからそれも「仕方ないかな」って笑うかもしれない。だからこそ、あなたが立ち続けたこのステージこそが「夢」そのものだと思う。そしてそのステージで描き見る夢をこれからも守らせて欲しいと思うのです。

 

会えなかった2年の間に、「アイドル以外にも色んな道があったよな」なんてふと思う瞬間が彼にはあったようで。確かにそうだ。あの時この世界に足を踏み入れていなかったら、今どんなことをしてどんな景色を見ていたのだろう。今こうしてこんなにも私の世界が色付いているのは涼くんがこの道を選んでくれたからだよ。だから、だからね。涼くんがアイドルの道を「1番」だと確信しているのなら、こんなにも嬉しいことはないんだよ。諦めないといけない夢、手放さなきゃいけないもの、全部全部取り払ってそれでもここが1番だと言ってくれるのなら。きっとそれ以上の幸せはないと思います。だからこれからも、涼くんの背中を少しでも押してあげられるといいな、なんて思ったりもします。

 

 

諦めることを知っているあなたは、誰よりも優しく温かい。自分のことよりも先に人のことを想えて幸せを願ってくれるような人だ。そんな涼くんを見ていると、私も優しい人で在りたいと思えるようになった。あなたのように、優しい人に。

優しい人ほど溜まったものを一人で抱えてしまうことを知っているからこそ、あなたにはどうか、どうか沢山笑っていて欲しいと思う。沢山弱音を吐いて弱さを見せて欲しいと思う。こんなのはこっちの勝手なお節介だ。それでも一人で悲しみを背負うことがありませんように、なんて願ってしまうほど惚れちゃってるんだからどうしようもないんだよ。1つ確かなことがあるとすれば、あなたの笑顔を守りたい人がいて、あなたの幸せを願いたい人が沢山いるということ。どうしたって願うことしかできないから。だからね、今日もわがままながら願わせてほしいと思うのです。

 

 

もう無理かもしれないと辛くなった時、光が差さないような時、いつだって思い出すのは君のことだった。涼くんがその屈託のない笑顔で笑っていると、寄り添ってくれるような優しい声を聞くと、どうしてかは分からない。ただ「大丈夫」だと確信して思えた。暗闇の中に光を灯してくれた。こんなにも、救われた。やっぱり何度だってあなたと出会えたことにこうやってありがとうを伝えたくなるのだと思う。居てくれて、ありがとう。

 

 

そのキラキラ輝く大きな瞳に、溢れるほどの夢を持つ人。

その大きな背中に、とびっきりの愛を背負う人。

 

 

沢山の人を愛し沢山の人に愛されてほしい。夢を掴むまで、いや、掴んだその先も。幼い頃から立ち続けてきたこのステージで色んな景色を見てほしい。そしてどうか、そのステージで見る夢を、許される限りは一緒に見させてほしいのです。一緒に、夢を掴みに行きたいです。彼ならきっと「任せろ」なんて言って笑ってくれるのかな。

 

こんなにも好きは溢れるのに、知っているようで、きっと何も知らない。だから痛みも辛さも分かってあげることはできないし何もしてあげられない。寂しくもあるけどそれがアイドルとファンの在り方で。だからせめて、お守りのような存在でありたいと思う。涼くんがいつも幸せをくれるように、幸せを返していきたいと思う。いつだって味方だよ。いつだって私たちが全部抱きしめるよ。だからどんな時も思い出してほしいと思わずにはいられないのです。

 

 

涼くんへ 心から大好きな涼くんへ

 

色んなことがあった1年でした。嬉しいことも楽しいことも悔しいことも、でもやっぱり嬉しいことが沢山あった。全部あなたが居てくれたから色付いた世界でした。愛する人たちの中で幸せそうに笑うあなたも、大人っぽい表情も、子供みたいに無邪気な笑顔も、温かい歌声も、私の大好きな優しい笑顔も。全部全部見せてくれるあなたが愛おしくて堪らなかった。変わったこともあったかもしれないけど、変わらないその笑顔が何よりも宝物だった。あまりにも綺麗でその儚さに泣いてしまいそうにもなった。

 

 

 

今日くらいは、手から零れ落ちてしまうほどの沢山の人の愛があなたに届けばいいのにな、なんて子供みたいなことを願ってしまいます。

 

 

何もなかった、言わば真っ白だった私の世界にまるで天使のようにフラっと現れてくれた涼くん。出会ってくれてありがとう、ね。周りの人を想う優しさを、周りの人に願える幸せを、これからはどうか自分のためにも使ってください。自分のことを沢山沢山大切にしてあげてください。この先の長いアイドル人生も、どうか温かく光り輝きますように。

 

 

10月30日、愛に光が降る日

大好きな涼くん、21歳のお誕生日、おめでとう。

 

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