しあわせに、我儘に

 

毎年この日が来るとどうしてか言葉を綴りたくなってしまって、また今年もこうして届かない言葉たちを、それでもどこかで届いていればいいなあなんて烏滸がましくも願ってここに残していきたいと思います。宝物みたいに大切な貴方へ、お誕生日おめでとう。

 

 

私の好きな人は、好きな言葉をくれる人だ。

 

「いつ嫌いになられてもしょうがないと思うし、だから皆さんが自分が応援したいと思ってる時は、永瀬廉という人物に出来るだけ愛情を注いでいただけたらな」

 

いつか彼はそう話した。嫌いになんてそんなこと、と思う反面、それがこの世界で生きる人に必ず付き纏うものなのだと理解した。いや、これはこの世界でだけで感じるものでなく生きてる中で誰もが思うことで付き纏うものだ。人に嫌われる、人に愛されなくなる。怖くて不安で堪らないだろうしきっと臆病にもなる。だからこそアイドルである貴方にそれを「しょうがない」ものだと言わせてしまったことがどうしようもなく辛かった。何者でもない「誰か」である私が確かに心を動かされた瞬間。同時にごめんね、とも思った。

 

 

「皆さんのことを離したくないと思う」

 

嫌いになられることを“しょうがない”と話していた廉くんが初めてのドームツアーでくれた言葉。嬉しくて愛おしくて泣きたくもなった。

いつだって「ファンの皆さんのおかげです」と絶対に私たちの名前を挙げてくれること、一番に感謝を伝えてくれること。そして貴方がいつだって私たちファンのことを愛してくれていること。いっぱいいっぱい伝わっていたし分かっているつもりでした。こんなに素敵な言葉をもらった以上、離れてなんかやるか!と愛を込めてぶつけたかった。貴方のことを好きでいる理由に、これ以上の言葉はないと知りました。

 

やさしい言葉を沢山知っていてそれをそのまま花束のようにして贈ってくれる貴方が好きです。伝えてくれる言葉が温かいものであればあるほど、同じように温かくて柔らかな言葉やものだけが届けば良いのになんて思うのは我儘なのかもしれないね。でもやっぱりそれぐらいは願わせてほしい。どうしたってなによりも誰よりもしあわせでいてほしいと今日くらいはいつもの何十倍も願わせてほしいです。

 

 

おめでたい日にこんな話をするのはどうかと迷ったけど、でもやっぱり少しだけ、あの時に感じたことをここに残させてほしい。

なんの前触れもなく、いや、そんなものはあったって決して理解できなかったししたくなかったことに変わりはない事実だった。突然すぎる発表に、正直なことを言うと今でもまだ着いていけてないままだ。本当のところは何も分からなくてそれを知ることはきっとこの先もできないんだろうけど。これからもバカな話して頭抱えちゃうぐらいケラケラ笑って、一緒に居てくれればそれだけで良かった。何よりもそこに注いだ愛情が本物だったのだ。

 

君たちと私たちが愛したこのグループと君たちが愛してくれていた私たちとの関係を守りたかったと、わがままばっかでごめんと、頑張らせてね、と。どんな想いでどんな顔して紡いだ言葉だったんだろう。背負うには重すぎるもの、失うには大きすぎるものだったはずなのに、どうしようもない気持ちを抱えた私たちに寄り添ってくれるような言葉をくれるあなたが好きで仕方なくて。

周りの反応やどう思われているのかを知るのが怖くて携帯を見れないと、顔は見ていなくともそう話していた声は心なしか震えていて苦しそうだったのを憶えてしまったのがいやに鮮明だった。それでも、自分よりもひとのこと。短くても毎日欠かさずあげてくれたブログに、私はどれだけ救われただろう。大袈裟だと言われるかもしれないけどこの時期が人生で一番辛かったと思う。限りなくどん底だったと思う。だけど救ってくれたのはやっぱり貴方だった。いつか思い出したとき、廉くんに出会えて良かったときっと何度でも思うんだろうと知りました。

 

 

所詮はアイドルファン。ファンなんてものは無力で何かしてあげられるわけではないし何も叶えてあげられない。でも「そうじゃないよ」と教えてくれた。

 

「たかが“ファン”っていうのが俺らがアイドルを続ける意味になったことを知ってて欲しいと思います」

 

泣きながらそう話す貴方に、私は何ができただろう。

やっぱり何もできなかった。でも、居るだけでいいのかなとも思えた。変わらずに好きを伝えて白のペンライトを振って、溢れてしまうほどの愛情を注ぐこと。それがアイドルを続ける“意味”になっているのだとしたら私は貴方をこれでもかってぐらい好きでいたいと思うよ。貴方を照らす光のひとつになるよ。

 

 

私が思う永瀬廉さん。

ケラケラ笑った顔が可愛くて口をおっきく開けて手叩きながら笑う顔が猫みたいな人。照れると耳まで真っ赤にして暑いと手で仰ぐのが癖のような気がします。大変だとか疲れてるとかは言わないし見せない努力の人。思ったことや気持ちをぶつけてくれる真っ直ぐな人。自分よりも人のことを優先できるやさしい人。「悔しい」を伝えてくれる人。何よりも周りにいる人を大切に想える人。

何を知ってるんだと言われれば確かにそうなんだけど、知らないことの方がきっと多いけど、私が思う廉くんはこんな人。

 

 

 

23歳最後の日も沢山笑えていましたか?

元気で笑っていてくれたらそれだけで私は毎日を生きることができます。貴方のおかげで生きる世界がこんなにも眩しく美しく見えます。代わり映えのない日々に花束を添えてくれてありがとう。

「そばに居させて欲しい」何度も何度も繰り返し読んで涙が零れたあの日の言葉を宝物にさせてほしい。こちらこそ貴方のそばに居させて欲しいです。これからも一緒に居たいです。年甲斐もなくそんなことを願ってしまいます。許してね。

 

 

どうか沢山の人が貴方の味方で居てくれますように。大きな愛が貴方を包んでくれますように。この世の幸せが全部貴方に降り注ぎますように。「ありがとう」を呆れられるぐらい伝えられますように。

 

長くも儚い旅を心から楽しめますように。しあわせに、我儘に生きてね。

大好きなひとへ、お誕生日おめでとう。

 

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